元の資料を見失わない、AI鑑定ジャーナルの付け方
AI鑑定のジャーナルは、長い会話の中で最初の問いが埋もれると使いにくくなります。後の回答が前の解釈を参照するうちに、どの記述が元の資料から来たもので、どれがアシスタントの説明なのか分からなくなります。
簡単な記録でも、その違いは残せます。凝ったデータベースは必要ありません。問いを、扱っている資料のそばに置きます。修正用の場所は別に用意しましょう。この手順は、今使っているどのメモツールでも実践できます。
記録には対象を絞った題名を付ける
「3枚引きの練習:授業での議論に備える」のように、あとで見て分かる題名にします。セッションの日付も加えます。振り返りをする前から結果を断定する題名は避けましょう。
問いは独立した欄や段落に書きます。会話の途中で変わったら、最初の問いの下に変更後の問いを残し、変更の理由を説明します。議論の準備をどうするかという問いが、参加すべきかどうかという問いに徐々に変わることもあります。それぞれ別の判断なので、記録にその移り変わりを残します。
題名は、あとで探すためのものです。鑑定の内容を劇的に要約する必要はありません。凝った名前より、検索できる対象名と日付のほうが、たいてい役に立ちます。
元の資料をそのまま保存する
自分が提供したカード名、命式・出生図の出力、文章をコピーします。出典や関連する設定が分かるなら、それも含めます。画像を使った場合は、画像そのものか、元のファイルを参照できる情報を残します。
次に、自分で文字に起こした部分があれば、それと分かるようにします。カードの絵を文章で説明した時点で、すでに細部を選び取っています。その説明をもとに処理するアシスタントと、画像を直接見られるアシスタントとでは、受け取る入力が違います。区別しておけば、モデルが実際に何を見たのか、あとで混乱せずに済みます。
資料に他人の個人情報が含まれているなら、そもそもジャーナルに必要かを先に考えます。練習の記録には、架空の情報を使えます。例をコピーしたり共有したりするときも、架空データだと分かる表示を付けたままにしましょう。
依頼と回答を分けて保存する
依頼文は、それに対して生成された回答のすぐ上に置きます。画面にモデル名やバージョンが表示されていれば含めてもよいですが、表示がなければ推測しません。架空の技術的なラベルを付けることより、依頼文を完全に残すことのほうが大切です。
アシスタントの文章には、AIの出力と明記します。一部を自分の言葉で書き直す場合は、別の欄に置きます。そうしないと、整った文章を、次第に自分が最初に観察したこととして記憶してしまうことがあります。
提供した資料の細部に結び付けて説明するよう求めます。回答に、知らない歴史上の主張や規則が出てきたら、確認が必要な箇所として印を付けます。回答の自信に満ちた口調や長さでは、追加された内容の正しさは判断できません。
短い修正記録を付ける
修正記録は、「元の記述」「修正」「理由」だけでも構いません。アシスタントがカード名を読み違えたのかもしれませんし、指定していない設定を仮定したのかもしれません。同じ問題を後のセッションで見分けられるよう、誤りを残しておきます。
最初の回答を修正版で置き換え、そこに至る経緯を消さないでください。アシスタントにどれだけの指示が必要だったかという情報が失われます。背景情報を追加したあとで解釈が変わったなら、その追加情報も記録します。
修正は内容だけでなく、口調に関わることもあります。解釈上の提案が、確実な予測のように述べられていたなら、どの表現をなぜ変えたかを書きます。今後の記録でも、一貫した基準を保ちやすくなります。
何に役立ったか振り返る
セッションの終わりに、以前はできなかった何ができるようになったかを書きます。問いが明確になった、調べるべき比較点が見つかった、誰かと話し合うための簡潔なメモができた、などです。「説得力のある回答だった」は印象であり、具体的な成果の説明ではありません。
必要なら、未解決のまま記録を残します。満足したセッションだけを残すジャーナルは、経験を誤って伝えることがあります。出力が繰り返しばかりだった、無関係だった、曖昧すぎて使えなかったセッションも含めましょう。
共有する前には、会話から切り離してその記録を読みます。他の読者が、元の資料、AIの寄与、自分の解釈、残る不確かさを見分けられるか確かめます。例に不要な個人情報を取り除き、架空データの表示は見えるように残します。